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グリーンジャンボ宝くじにでも投資した方が良いですよ?

2011年01月28日

近頃(と言うか数年前から)、インターネットの動画を使った“貢がせマーケティング”が流行している。
何処ぞの情報起業家とは言わないが、既に動画マーケティングに関してはテンプレ化されており、後は切り口の異なるプログラムの名称と形式を考える。
まず、無料でリストを集めるのは、どのダイレクトレスポンスマーケティングと変わりはない。
そして、そのリストの属性は、ネットビジネス初心者、パソコン初心者が大半。
つまり、ネットビジネスに関して免疫の薄い属性が集まる。
リストに随時教育メールを送るのは常套。
そして、起業家のブログに誘導する。
そこには、起業家のビデオメッセージが置いてあり、熱く、感動的に、エンタメ性を持って語る。
次に起業家は、リストに「今回のビデオを観て思った事」をブログのコメントに残させる。
コメントを覗くとそこには、「感動しました!」、「一生付いていきます!」、「メールは家宝にします!」・・・と、気持ち悪いコメントがゾロゾロ・・・。
勿論、これらコメントの○割は“自作自演”である。
だがその中にあって、本物のコメントも多数寄せられる。
当然だが、最終的には何らかの情報商材(或いは塾形式)を売り込もうという教育手法である。
こうして感動的なビデオメッセージを10回前後に渡って発信し、最後には、「セミナーに来い」、「塾に参加しなさい」となる。
するとリストは、「借金をしてでも参加します!」、「子供の養育費に貯めたお金ですが、嫁に土下座して参加する事になりました」、「生活が苦しいですが、何とか参加してみせます」、「特典はもうないんですか?」・・・。
ネットビジネスに免疫が薄いので、コロリとヤラレる。
一歩引いて俯瞰の目で見ている人間、或いは、ネットビジネスの経験がある人間からすれば、お笑い劇場だ。
・・・と同時に、“自演の中にも本物のコメントを載せているリストさん”が可哀想になってくる。
これらのリストの属性は、要するに掻い摘んで言えば、“底辺層”である。
借金苦、家族にロクな生活させていない、情報商材コレクター・・・こういった層を“集めて”、“教育”しているのである。
リストからすれば、販売者がまるで自分の真の味方のように感じているだろう。
コメントを書きながら、泣いているという。
というか、リストの過去や未来を想像させ思い起こされる、“起業家のコピーテクニック(質問)”である。
子供にロクな食べ物も与えていないと嘆く、塾参加者のママさん・・・そんな塾に入塾するのなら、その大切なお金を最愛の子供に何か美味しい物でも食べさせてあげて・・・。
或いは、まだしも来月2月14日から発売されるグリーンジャンボ宝くじにでも投資した方が、“億万長者になるかも!?”という宝くじ特有のワクワク感があって夢が見られる(笑)。
リストのほぼ9割は、人生に刺激を欲している属性ばかり。
仮に、起業家の発言が全て虚言であったとしても、“自分をここまで興奮させてくれた神格者”となってしまっている。
そう、要するに、“芸能人”、“テレビ番組”に対する気持ちと同じ心理状態になっているのである。
こうした塾に参加して、実際に生活出来るまで(具体的には月収20万円以上)の収益を稼げるのは、“どの世界でも同じく”全体の5%以下である。
一番の罪なのは、リストがコメント欄にて、「地獄の数週間を乗り切ります!」、「今回は成功する気がしているんです」、「死ぬ覚悟で取り組みます」、「私はこの塾に参加して辛く苦しい課題の日々で血を吐いて救急車で運ばれるでしょう。それでも私はノウハウコレクターから脱出する為に頑張るのです」・・・と、まるで人事のように書いている、これが罰である。
“言葉”とは、感情と行動の裏腹な疎通手段である。
“死ぬ覚悟”なんて、修羅場を乗り越えてきた私から言わせてもらえば、最初から口に出して言えるものではない。
それは例えて言うならば、満腹状態のダイエットをしたい女性が、「明日からダイエットに死ぬ気で頑張ります!!」と言っているようなもの。
「いやいや、あなた、今、お腹、満腹じゃない?」と突っ込みたくなるもの。
絶対に、明日になれば胃袋の中で食べ物が消化され、徐々に空腹感に苛まれ・・・「あぁ、駄目だ・・・腹減った」になる。
人間、一日で激的に変われる生き物ではない。
世の中で成功している人間、石川遼もタイガー・ウッズも羽生善治も・・・日々、小さな遊び、鍛錬から始まり、コツコツと些細な努力、些細なプチ成功、そして、徐々にそこそこの努力、そこそこのプチ成功、更には、人並み外れた毎日の努力、日本を激震させるような大成功とステップを踏んできた。
ベタベタな言葉を使えば、「日々、努力してきた」のである。
今まで借金だるまになって家族に迷惑を掛けてきた人間が、突如として今日から変われる人間は、全体の5%も存在しないのである。
実績のある人間がコメントを見れば、如何にこれらの人間がその場限りの意思表明かが良く分かるというもの。
2ヵ月後、また新しい塾が目の前に現れたら・・・どうせそちらに行くんでしょ?
だって、成功したいんじゃなくて、自分をワクワクさせてくれる教祖を、ずっと探し求めているだけなのだから。



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Posted by ドリームジャンボ at 14:14│Comments(0)情報起業
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